レオパ(レオパードゲッコーの略称)の飼育を始めた皆さんは一味違う爬虫類の魅力に気づいたのではないでしょうか。
一匹から二匹目へ飼育を始めて、つがいで繁殖させようと考えている方もいるかもしれません。
しかし、いざ繁殖を始めてもなかなか上手くいかないことが多いと思います。
なお、多頭飼育にならないように慎重に繁殖するべきか判断してください。
- 一人暮らしでも面倒を見切れるか
- 家族の協力は得られるのか
そこで今回、レオパの繁殖について解説したいと思います。
・レオパの繁殖方法がわかる
・成熟レオパは約2年〜3年の個体を選ぶ
・孵化には温度と湿度が大切
成熟した個体のつがいを揃える
繁殖させるにはつがいを用意する必要があります。
レオパは生後の約1.5年ほどで成熟します。
しかし、身体への負荷や健康状態を考えるのであれば約2年〜3年以上は待つ必要があります。
飼育環境を整える
繁殖させるためには、適切な飼育環境を整える必要です。
以下に、繁殖に適した飼育環境のポイントを紹介します。
温度と湿度の管理
レオパは日本と違って温暖な環境に生息している爬虫類です。
そのため、繁殖期に活発にさせるには、特に適切な温度と湿度を維持することが大切です。
- 温度は約28〜30℃
- 湿度は60〜70%
これくらいが適切範囲です。
産卵床の設置

繁殖させるには、いつもよりも広い飼育ケージにします。
そして、通常の隠れ家とは別に産卵床材を敷き詰めた容器を設置してあげる必要があります。
産卵床材の作り方
何でも良いのですが、レオパが自力で登れる容器を準備します。
例えば、以下のものです。
- 100均で売っているようなタッパー
- 床材はバーミキュライト
を用意します。
バーミキュライトとは、農業や園芸用に売られている小さな鉱物が詰まった土のことです。
よくある土をタッパーを入れてしまうと水はけが悪くなって卵がふにゃふちゃになって孵化しなくなります。
餌と栄養
レオパは健康でないと丈夫な卵を産むことができません。
また栄養が不足していると、産卵後に栄養失調で亡くなってしまいます。
以下に、繁殖時の餌と栄養について説明します。
餌の種類と与え方
エサは、タンパク質が豊富なコオロギや市販のレオパブレンドフードがおすすめです。
カルシウムとビタミンの補給
月に1〜2回程度でビタミンやカルシウム粉末などを添付すると良いですが、やり過ぎには注意してください。
レオパの繁殖方法
主なレオパの繁殖の流れは以下の通りです。
- 繁殖行動の観察
- 交尾後の引き離し
- メス個体の経過観察(妊娠していなければ2へ。)
- 産卵
- 孵化
- クーリング
以上のような流れで進めていきます。
繁殖行動の観察
環境が整ったところでつがいの様子を観察します。
成熟したオスとメスは何度か交尾を行います。
メスの発情サイン
メスが繁殖に向けて発情している場合、特定の行動や体の色彩の変化が見られることがあります。
積極的に観察し、発情サインを見極めます。
ペアリング行動
レオパは、交尾前にペアリングという行動を行います。
オスがメスにアプローチし、尾を振ったり頭を下げたりする行動が見られます。
これらの行動が観察された場合は、繁殖の可能性が高まっている証拠です。
交尾後の引き離し
つがいを入れて何度かの交尾行動の確認が取れたら、オスまたはメスを取り出します。
そのままずっと一緒に入れておくと、発情したままになり、オスもメスも疲弊してしまいます。
成熟期のオスは発情が盛んになっているので、体力消耗を避けるために両者を別々の飼育ケージに引き離します。
メス個体の経過観察
レオパの妊娠期間は約35日ですが、これは卵が産まれるまでの期間であり、実際の受精から卵が孵化するまでの期間は約60日かかります。
ちなみに、レオパは一度に2個の卵を産みますが、一年に6回から8回ほど繰り返すことができます。
メスのお腹に白い玉のようなものが見えたら妊娠していることがわかります。
もし、妊娠期間内でもお腹の膨らみや白い玉が確認できない場合は、再びオスと一緒のケージへ入れます。
産卵

レオパは妊娠して産卵する際に先ほど用意したタッパーに入り、足で穴を掘って産卵にします。
(もし、タッパーなどを用意していない場合は隠れ家などに産みつけます。)
産卵床を飼育ケージから取り出す
産卵が終わったら、飼育ケージ内から産卵床(タッパー)を取り出します。
タッパーは飼育ケージにずっと置いておくと邪魔になるので、産卵が終わったら取り出してください。
卵に印をつける
卵を見つけたら、卵の表面上部にマジックで小さな点を付けておきます。
(卵は上下逆になると孵化しないため、事前にマーカーで印をつけます。)
レオパは本能的に上になるように卵を産みます。
受精卵の確認
卵が無事に受精しているのか確認するには、卵を持ち上げてライトを下から当てます。
すると、血管のようなものがうっすらと確認できるはずです。
もし、何も確認できれなければ無精卵なので取り出して構いません。
孵化
孵化させるには適切な温度と湿度が必要です。
湿度を保つには、霧吹きで卵に直接当たらないように床材を湿らせます。
卵が水に浸かってしまうと孵化せずに卵がダメになるので注意してください。
温度でオスとメスをコントロールできる
レオパの凄い点は、温度によって性別が決まる点です。
レオパの卵が温度に敏感な温度依存型性決定 (TSD) という現象を持っており、卵の発生段階で温度が性染色体の発現や性分化に影響を与えます。
卵が孵化するまでの温度が以下の場合で性別が異なります。
- 26℃以下はオス
- 32℃以上はメス
- 28℃から30℃の間は半々
このようにレオパの卵の温度は、飼育者が温度調節器や保温器を使ってコントロールすることができる訳です。
クーリング(休息)
無事に繁殖を終えたオスとメスは、次の繁殖までに一定期間の休息が必要です。
これをせずに同じ飼育ケージに入れたり、無理な繁殖を試みるとストレスで死んでしまいます。
また、繁殖させることに目が映ってしまい、飼いきれない数の個体を抱えることにも繋がります。
レオパは約10〜15年は長生きする爬虫類なので、みなさんのライフバランスに合わせた個体数をキープするように心がけてください。
以上、レオパの繁殖方法を解説しました。
最後に、多頭飼育できる環境であるか考えよう
レオパの寿命は10年ほどで非常に長いため、多頭飼育が可能なのか、ご自身のライフスタイルに合わせて無理なく飼育できる場合に限り行ってください。ご家族の同意や協力が得られるのか、餌の保存や管理でもトラブルになるかもしれません。一度、よく相談してから決めることを忘れないでください。




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