日本の厳しい夏の暑さの中、留守中の室温管理はペットの命に直結する非常に重要なポイントです。
10年前とは少し状況が変わって日本の夏は猛暑になっています。
エアコンをつけっぱなしにするのは基本ですが、実は動物の種類(犬・猫・小動物・爬虫類)によって適温や注意すべきリスクが大きく異なります。
今回は、それぞれのペットごとに気をつけたい夏の留守番時の温度・湿度管理と対策をまとめました。
夏のペット留守番、気をつけたい熱中症

夏の室内は、エアコンを付けていても直射日光や湿度の変化で思わぬ高温・多湿になりがちです。
特に留守番中のペットは自力で環境を変えられないため、熱中症のリスクが跳ね上がります。犬・猫・小動物・爬虫類など、ペットの種類によって最適な室温や対策は大きく異なります。
「冷房を入れているから大丈夫」と過信せず、愛する家族の命を守るために正しい温度管理を知っておきましょう。各ペットに合わせた具体的な注意点を詳しく解説します。
犬(ワンちゃん)の留守番対策
暑さに弱く、自分で体温調整をするのが苦手な犬は、熱中症リスクが最も高いペットの一つです。
- 適正温度・湿度:室温 22〜26℃ / 湿度 50〜60%(犬種や毛量による)
- ここがポイント:
- 短頭種や長毛種は低めに設定:パグやフレンチブルドッグなどの鼻が短い犬種や、毛密度の高い犬種は熱がこもりやすいため、22〜24℃前後の低めの設定が安全です。
- 冷風が直接当たらない工夫:ケージやベッドの場所に直接エアコンの風が当たると体調を崩します。サークルやハウスの配置を見直しましょう。
- 冷感マット+飲み水の複数設置:停電対策も兼ねて、アルミマットや保冷剤(誤飲防止カバー付き)を用意し、水は倒されても大丈夫なように2箇所以上に設置しておきます。
猫(ネコちゃん)の留守番対策
猫は犬よりも少し高めの温度を好みますが、湿度の高さや密室の室温上昇には注意が必要です。
- 適正温度・湿度:室温 26〜28℃ / 湿度 50〜60%
- ここがポイント:
- 自由に行き来できる場所を作る:部屋を締め切らず、廊下や洗面所など涼しい場所に自由に移動できるようにドアストッパーなどで少し開けておきます。
- 日差し(西日)を遮光する:昼から夕方にかけて一気に室温が上がらないよう、遮光カーテンを閉めて出かけましょう。
- 水分補給の工夫:夏の猫は脱水や尿路疾患リスクが高まります。自動給水器や、倒れにくい重さのある器で複数箇所に水を置きましょう。
小動物(ハムスター・うさぎ・フェレットなど)の留守番対策
体が小さい小動物は体温調節機能が弱く、急激な温度変化であっという間に体調を崩してしまいます。
- 適正温度・湿度:
- うさぎ・フェレット:室温 18〜24℃(特にうさぎは25℃を超えると危険)
- ハムスター:室温 20〜26℃
- 共通の湿度: 40〜60%
- ここがポイント:
- ケージの置き場所に注意:窓際やエアコンの風が直接当たる場所、家電の熱がこもる場所は厳禁です。扇風機の場合も直接当たらないようにします。部屋の中央寄りの安定した場所に設置します。
- 温湿度計は「ケージの高さ」に設置:部屋の上部と床付近では温度が2〜3℃異なります。ペットが実際にいる高さの温度・湿度を確認してください。
- 保冷剤の併用:エアコン+ケージの上面や外側に保冷剤(タオルで包む)を置くことで、局所的な涼しい場所を作れます。
爬虫類(トカゲ・ヘビ・リクガメなど)の留守番対策
変温動物である爬虫類は、「部屋全体の管理」と「ケージ内の温度勾配(バスキングスポットとシェルターの温度差)」の両方が重要になります。
- 適正温度・湿度:種類(熱帯性・多湿系・乾燥系)により大きく異なるが、部屋の基本温度(冷暖房)は 25〜28℃ 前後に維持。
- ここがポイント:
- エアコンでベースの室温を制御:部屋自体が30℃を超えると、ケージ内の冷却(ホットスポットとの差をつけること)ができなくなります。留守中は部屋全体のエアコンを入れて基本温度を下げます。エアコンや扇風機の風が直接当たらないようにします。
- サーモスタットの点検:バスキングライトや保温ヒーターが暴走・故障しないよう、サーモスタットが正しく作動しているか事前に確認します。
- 過剰な高温・蒸れに注意:締め切ったケージ内でライトが点灯し続けると、熱が逃げずに「蒸し焼き」状態になる危険があります。風通し(通気性)の確保と水入れの設置を忘れずに行いましょう。
【全ペット共通】夏の留守番で絶対にやっておきたい5つの備え
- スマートリモコンの導入:スマホから遠隔でエアコンの稼働状況や室温を確認・操作できる家電リモコン(SwitchBotなど)があると、外出先でも安心です。
- 停電・故障対策:台風や雷による停電に備え、保冷剤やアルミプレート、風通しの良いスペースなどをあらかじめ用意しておきます。
- 複数箇所の水設置:万が一倒したり、遊びで汚したりしても飲み水が無くならないよう、水容器は必ず2箇所以上に分けて置きましょう。
- 家族の協力:ご家族の方に一言だけでも暑さ対策や気温管理の協力を伝えておきましょう。
- 室内に温度計を設置:室内が30℃を超えるとペットだけでなく人間も熱中症になるリスクが高くなります。室内の見やすい場所に温度計を設置してこまめに温度を確認できると安心です。
大切なご家族であるペットたちが、夏の留守番中も快適かつ安全に過ごせるよう、出かける前にしっかり環境を整えてあげましょう。




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