地球上には様々な賢い動物が存在します。
何をもって「賢い」とするかは定義が分かれるところですが、世界の専門家たちは脳の伝達系の発達や種間コミュニケーションの能力に注目しています。
例えば、犬は飼い主の指示を理解し、盲導犬としても活躍する非常に優秀な動物です。犬の知能は人間の2歳から3歳程度に相当し、約165語の人間の言葉を理解できると言われています
この記事では、最も賢い動物と世界の賢い犬のランキングの2つをご紹介します。
最も知能が高い動物ランキング
1位:チンパンジー

チンパンジーと人間は非常に似ており、私たちのDNAの約99%を共有しています。チンパンジーは、私たちの最も近い親戚であり、人間と同じように社会性を持ち、さまざまな環境に適応することができます。また教育次第では道具を作ったり手話を学ぶこともあります。チンパンジーは必要であれば2本足で直立に歩き野菜や果物を探し、時にはタンパク質源となる卵や昆虫を食べます。
2位:ハンドウイルカ

ハンドウイルカは、エコーロケーションという反響を利用して音を発生させ、漁船が漁に用いるようなソナーの能力を持っています。頭の上の呼吸孔から様々な音を発生させます。それぞれのイルカに「名前」があり、お互いを呼び合うことでコミュニケーションをはかります。古くからイルカは人間と一緒に魚を捕まえることが知られ、イルカは海岸に向かって魚を駆り立て、漁師たちはそこへネットを投げつけます。イルカはネットを投げ込む時に漁師に知らせ、ネットから溢れた魚を捕食します。
3位:ゾウ

象の脳は他の陸生動物の脳よりも大きく、皮質は人間の脳と同じくらい多くのニューロンを持ちます。ゾウたちは自らを認識しており、実際に自分自身を鏡で見るかのような行動を取ることがあります。
4位:オウム

オウムの世界でアインシュタインとして知られるアフリカングレイは非常に知的と言われています。研究によると、因果関係をある程度理解してコミュニケーションを取っていると考えられています。
5位:ラット

思考を考える能力はメタ認知と呼ばれます。数年前に科学者によって人間のようにラットは自身の行動に基づいて意思決定できることを発見しました。これはラットが自己を意識していることを示しています。ペットのラットは非常に社会的で飼い主と強い信頼関係を作ります。ラットは自分の名前を覚えて、呼ばれたときに檻の中から出て飼い主と交流しようとします。
6位:カラス

カラスの脳は人間の親指の大きさとほぼ同じで、体の大きさに比べて巨大です。これは霊長類に知性を置き複雑な問題を解決する能力を持っています。カラスは個々の人間の顔を認識して覚えることが可能です。カラスの脳のさまざまな領域は、そのときの「親しみ」や「脅かす」ときに反応します。
7位:イヌ

犬は昔から人間と強い結びつきがありますが、人間の指示に従順なら賢いとされたり、犬が自分の心(意識)を持っていたら知的だと考える人もいます。ほとんどが人間の基準によって「賢い」と判断されています。人間と長く住み、飼い慣らされているためチンパンジーよりも人間の社会的行動を理解するモデルになると考えられています。
8位:ハト

研究ではハトは抽象的な数学的なルールを学ぶことができると示されています。ハトは個々の人々を認識し、その顔の特徴を理解している可能性が高いと考えられています。
9位:ブタ

豚は猫や犬よりも賢明で清潔な家畜の一つです。(豚が泥の中を転がる理由は、汚れているのが好きだからではなく、汗腺がなく汗をかけないため泥で体を冷ましています。)優れた長期記憶を持ち「迷路の攻略」、「シンプルな象徴言語の理解」、「種間同士の遊び」を行います。
10位:タコ

タコは、無脊椎動物の中で最も大きな脳を持ちます。脳に約1億3千万のニューロンがあります。しかし、タコのニューロンの5分の3は脳にはなく腕の中にあります。それぞれの腕は独特で、コミュニケーションや外敵に襲われたときに切り離したり、四方の食べ物を探すなどの役割があります。
参考:The Most Surprisingly Smart Animals
世界の最も賢い犬ランキング
上記の全動物種での賢さランキングで犬は7位に入りました。
それでは・・・
- 世界の犬種の中での違いはあるのでしょうか?
- また、日本の犬は何位にランクインしているのでしょうか?
犬の知能ランキング
以下に「dogbreedslist.info」がまとめた犬の知能ランキングがあります。
(調査方法:飼い主による命令を5回未満繰り返す。そのうち最初の命令に従うか。)

1位:ボーダーコリー (イギリス)
原産地はイングランドとスコットランド。
ブリティッシュコロンビア大学の研究で最も賢い犬種として示されています。イギリスの映画によく登場する名犬です。
ボーダーコリーの賢さは、いくつかの特徴があります。まず、高い学習能力を持ち、新しい指示を数回の繰り返しで覚えることができます。また、牧羊犬としての歴史があり、複雑な指示にも迅速に対応できる優れた作業能力を持っています。さらに、状況に応じて自ら判断し、行動する問題解決能力も備えています。
指示を理解しようとする姿勢が強いため、しつけや訓練がしやすく、さまざまなドッグスポーツでも活躍しています。
・・・
続いて、2位から9位まではヨーロッパの犬種が続きます。
この結果は豊かな大地と知能が関係しているのでしょうか。
日本犬の知能ランキング順位
49位 柴犬 (日本)

日本の犬の代名詞とも言える「柴犬」が49位にランクインしました。
日本もまた1位のイギリスと同じ島国であることから他国の犬との交配は極めて少ないはずです。そう考えると日本犬は比較的に賢い犬といえるかもしれません。
54位 秋田犬 (日本)

人気の高い秋田犬は54位でした。秋田犬は、日本の天然記念物に登録されている日本で唯一の大型犬です。
ロシアのアリーナ・ザギトワ選手に贈呈されたマサルで一躍話題になりました。日本犬が2匹もランクインしているのは素直に喜ばしいことです。
<引用資料>
(*1): © Hans Hillewaert, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=16267899による
(*2):
“Bottlenose Dolphin (Tursiops Truncatus), Marineland, Antibes” by spencer77 is licensed under CC BY 2.0 .
(*3):
“Elephant” by gudi&cris is licensed under CC BY 2.0 .
(*4):
“Parrot” by ChrisMcArdle1 is licensed under CC BY-SA 2.0 .
(*5):
“File:Fancy rat blaze.jpg” by AlexK100 is licensed under CC BY-SA 2.0 .
(*6):
“Beaumont Park Crow 1202 3” by C-Hoare is licensed under CC BY 2.0 .
(*7):
“Pet Dog” by sonstroem is licensed under CC BY 2.0 .
(*8):
“Pigeon” by zigazou76 is licensed under CC BY 2.0 .
(*9):
“Prize Pig” by The Pug Father is licensed under CC BY 2.0 .
(*10):
“Octopus at Pona do Ouro, Mozambique #SCUBA #pictures #underwater” by Derek Keats is licensed under CC BY 2.0 .
コメント
シャチがはいってないの草